紫外線と美肌の関係

『紫外線』は肌細胞を壊す

太陽から絶え間なく照射される紫外線。
肌の老化を促進させることはご存知かと思います。
また、紫外線を浴び続けると、日焼けして色素沈着を起こし、シミへと発展することは当サイトでもご紹介しております。
実は、紫外線はそれだけに留まらず、肌細胞自体に影響を及ぼすのです。

 

角質層を厚くする

紫外線は真皮層まで到達し、着々と肌細胞を破壊します。
ですので、肌は防衛本能が働き、メラニンを過剰分泌して肌を守ろうとします。
また、その一環として、表皮の裏にある角質層をぶ厚くしてしまいます。
簡単に説明すると、肌細胞が角質層を厚くして、真皮層まで届かないようにするのです。
しかし、角質層が厚くなると、化粧品の美肌成分が肌奥まで浸透しなくなってしまいます。
どんなに高級な化粧品を使っても、美肌成分が角質層の入口付近しか浸透しなければ宝の持ち腐れですね。

 

水分の蒸発

紫外線による肌の防衛本能はこれだけではありません。
肌を保湿する物質の中には細胞間脂質やNMFなどがあります。
セラミドも細胞間脂質の一つです。NMFは天然保湿因子と呼ばれており、肌を保湿しようとする本能が備わった大切な細胞です。
肌の保湿を統制しているこれらは、紫外線を吸収して肌細胞を守る働きがあります。
紫外線を吸収した細胞間脂質やNMFは破壊されてしまいますので、保湿効果は序々に減少していきます。
水分が蒸発、不足しやすくなり、これは乾燥肌を導く原因になります。

 

紫外線はメラニンの色素沈着によるシミを誘発するだけと思っていた方にとっては、意外だったのではないでしょうか。
紫外線を浴び続けると、皮膚ガンにも発展する可能性があるので、紫外線対策は日頃から徹底して行いましょう。