肌細胞の入れ替わりを促すターンオーバー
10代から20代前半までは、肌細胞は安定して入れ替わりを行っています。
生まれた肌細胞は、美しく若い肌を表皮に実現させてくれますが、寿命が短く、死期が近づくにつれて、その機能が低下してしまいます。
低下とは、すなわちシワや弾力の低下などですね。
そして、肌細胞が死滅すると、新しい肌細胞が再び若い肌を作り上げます。
この繰り返しを『ターンオーバー』と呼びます。
しかし、20代後半から、このターンオーバーがうまくいかなくなってくるのです。
若いときは約28日周期でターンオーバーを繰り返していたのが、段々と遅くなってきます。
また、新しく生まれた肌細胞も元気はありません。
なぜなら、真皮層が砂漠化して、コラーゲンやヒアルロン酸が不足しているからです。
これではどんなに肌細胞ががんばったところで、表皮のシワや弾力、キメなどが若くなることはありません。
本来ならば、それを化粧品で補えればいいのですが、前回ご紹介したように、化粧品で真皮層まで確実に届くとは言い切れません。
次世代化粧品『真皮幹細胞』
しかし、化粧メーカーも最先端技術を日々研究しています。
その中で着目されたのが『真皮幹細胞』です。
真皮層で構成されている細胞で、肌のターンオーバーを司ります。
線維芽細胞と呼ばれる真皮層の奥にある分裂細胞を生み出すお母さん的な存在と言えます。
線維芽細胞が減少すると、コラーゲンやエラスチンといった美容を保つために必要な成分が著しく減少します。
つまり、細胞レベルで若返らせてくれるのが、真皮幹細胞です。
真皮幹細胞に美容成分をおくり、ターンオーバーを正常化すれば、いつまでも若い肌を理論的に保つことができます。
数年前話題になったのが、「スイスアップル」ですね。希少価値の高い果実から採れたエキスで、リンゴを4ヶ月放置しても腐らない実験がされました。
このように、真皮幹細胞に着目、作用を促す化粧品は、現在でも一部出回っています。
結局のところ、どんなに美容成分を肌に含ませても、細胞が脆弱ではその効果が発揮できません。
肌細胞の若返りに着目し、ターンオーバーを促す化粧品を選んでみてはいかがでしょうか。