乳液の機能をおさらい
化粧水で潤った肌に美容液を浸透させ、最後に乳液で表皮を保護します。
乳液には化粧水の水分や、美容液の栄養が外気に触れて蒸発するのを防ぐ重要な役割があるのです。
表皮に薄い膜を張るだけではなく、乳液の成分がじわじわと時間をかけて角質細胞に浸透することによって、細胞の隙間を埋めることができます。
では、もし乳液を使わなかった場合はどうなるでしょう。
高い値段で買った化粧水も美容液も、時間が経つにつれて効果を失い、肌改善は一向に見込めないでしょう。
続いて数百円で買えるようなチープな乳液を使っていた場合はどうでしょうか。
乳液は簡単に言えば水と油の混合液です。
しかし、本来水と油は混じることがありませんので、それを可能にするために『乳化剤』と呼ばれる成分を含ませます。
この乳化剤は界面活性剤なので、肌に負担がかかります。
チープな乳液だと、油分の分量が多かったり、乳化剤のような肌に負担がかかる化学成分が多く含まれているケースが多いです。
肌を保湿するはずが、油ぎってしまい、健康肌だったにも関わらず脂性肌になる人もいるようです。
乳液はみなさんつけるべき
よく質問されるのが、「自分は脂性肌だから、乳液は要らないのでは?」というもの。
「脂性の上に乳液をつけていると、さらに脂ぎって毛穴を詰まらせてしまうのが不安」
というお声も聞きます。
しかし、乳液はすべての人がつけるべきと言えます。
なぜかというと、保湿とは化粧水、美容液、乳液をすることで成功するものだからです。
脂性肌だからといって、角質細胞の隙間を埋めることはできません。
また、元を正せば脂性肌も一種の肌トラブルなので、それを美容に利用することなんてもってのほかです。
乳液を含む適切なスキンケアをすることによって、脂性肌も改善されるので、必ず乳液はみなさん使用してください。
ただし、使う量を減らしたりする工夫は問題ありません。
乾燥肌の人は、ちょっと多めに、脂性肌の人は少なめに使うことも大切です。
30代半ば以降は、どちらかと言うと乾燥肌に悩みがちです。
そのときに乳液を使えば、肌の保湿状態は目に見えて違います。
これは脂性肌という理由で乳液を使っていない人との間では、一目瞭然です。
乳液をおろそかにすることなく、最初から最後まで正しいスキンケアを心がけましょう。