年代別化粧品の意味
化粧品メーカーの出す商品ラインナップを見てみると、さまざまなシリーズがありますね。
「一体何が違うんだろう」と疑問に思っている方も少なくありません。
例えばシリーズに『美白』を謳っている化粧品があれば、これは成分そのものが大きく異なります。
美白と宣伝するためには、美白効果が厚生労働省に認められている幾つかの成分のいずれかが含まれていなければならないからです。
しかし、それ以外の化粧品だと、何が違うのかよく分かりませんね。
口コミを見てみると、Aというシリーズの評判がよくても、店舗スタッフに肌をチェックしてもらうと、「お客様はこちらのBシリーズがおすすめです」と言われることもあります。
シリーズは年代別に揃えていることが多い
有名ブランドになると、いくつものシリーズを持っています。
この違いは、ずばり『年代別』と言えます。
20代からはじめるスキンケア
20代のうちはまだ肌の衰えが目に見えて感じることは多くありませんので、アンチエイジング目的の美容成分は含まれていません。
どちらかというと、ニキビやシミなど目に見える肌トラブルを改善する目的の成分が中心です。
値段も比較的リーズナブルで、所得があまりない女性にとっても使い続けることができる、手に届きやすい価格帯が多いです。
30代から気になるシワ
30代に突入すると、目元や口元、ほうれい線などにシワができはじめます。
毛穴が開いたり、慢性的な乾燥肌といった肌トラブルが多くなるでしょう。
30代層をターゲットにした化粧品シリーズは、いずれも小さなシワ改善を中心とした成分が多分に含まれています。
ただし、まだアンチエイジングという言葉を商品が謳っているものは少なく、40代からのアンチエイジングに向けた下準備といったところでしょう。
アンチエイジングをはじめる40代
基礎化粧品による本格的なアンチエイジングケアをはじめる年齢層になってきました。
40代になると、20代、30代の肌問題もすべてのしかかってきて、さらに肌のたるみ、深く刻まれたシワ、砂漠のような乾燥肌、弾力とキメの衰えなどが発生します。
商品に含まれている成分の特徴は、とにかく美容効果のある栄養です。
これ以上一歩も引けないところまできているので、何に変えても保湿を持続させることを目的とし、さらに減少しているコラーゲンやヒアルロン酸を補う栄養成分が含まれています。
間違った年代の化粧品を使ってしまうのは危険?
例えば40代で使うべき化粧品を20代のうちから使用した場合はどうでしょうか。
もちろん肌に悪いというわけではありませんので、使い続けることはできますし、アレルギー反応が起こることも少ないでしょう。
しかし、20代のうちはまだ真皮にはコラーゲンやヒアルロン酸、セラミドといった保湿成分が多いので、40代の化粧品に含まれている成分は『栄養過剰摂取』になってしまいます。
コラーゲンが肌にいいからといって、必要量以上に豚肉や魚の脂身を摂取すると、効果がないどころか太ってしまいます。
それと同じことが肌にも言えます。
また、逆に20代で使う化粧品を40代の方が使った場合はどうでしょうか。
40代で必要な栄養を補充することはできませんので、どんなに高い化粧品を使ったとしても、効果が見込めないでしょう。
実年齢ではなく、肌年齢で化粧品は購入する
ただし、ここで大切なのは、肌年齢がいったい何歳なのかです。
例えば40歳女性が肌年齢をチェックしたところ、20代後半の年齢をキープしていました。
この場合は、40代向けの化粧品ではなく、30代向けの化粧品を使うべきと言えます。
大切なのは、実年齢ではなく、どれだけ肌細胞の機能が衰え、どれだけ真皮層の保湿が減少しているかです。
ネット通販で購入するのはリーズナブルで良質な化粧品が手に入るのでおすすめですが、店舗の対面販売と違って、自分の肌年齢をチェックしてもらえません。
まずは、自分の肌年齢が何歳なのかを確認するようにしましょう。