基礎化粧は洗顔後が鉄則
基礎化粧品を使うのは、基本は朝の外出前と夜の就寝前です。
朝は何かと時間に余裕がないので顔を洗わないで化粧をする人もいますが、これは要注意です。
寝ている間はチリや埃、ばい菌などが肌表面に付着します。
顔を洗わないでスキンケアをしてしまうと、ばい菌なども肌に閉じ込めてしまうことになります。
毛穴のトラブルを引き起こす原因となりますので、必ず洗顔をしてください。
近年定番のブースターとは
基礎化粧品の最初のステップは化粧水となりますが、近年は化粧水の前につける化粧品が定番化しています。
「ブースター」あるいは「導入液(剤)」と呼ばれているもので、これをつけることによって、後の基礎化粧が浸透率や効果が格段に上がります。
例えば乾燥肌の方は、化粧水や美容液を使ってもなかなか満足感を得られません。
化粧水をたくさんつけてしまうと、美容液や乳液が液垂れしてしまいますし、美容液をつけすぎるとメイクが崩れてしまいます。
そこで導入液を最初に使うことで、化粧水や美容液が染み込みやすくなり、また肌に必要量だけ留まり続けるのを実感することができます。
順番は必ず守ること
基礎化粧品の順番は、ブースター、化粧水、美容液、乳液、クリームとなります。
間違いやすいのは、乳液とクリームです。
「乳液とクリームは同じでしょ?」
と考えている方もいますが、これは違います。
乳液は肌を保護する役割に対して、クリームは最後につける保湿と美容の浸透が目的です。
往々にしてクリームは夜につけるタイプが多く、就寝中の肌乾燥を守るとともに、肌細胞を修復する役割があります。
一部の方は乳液を使わないでクリームだけを使ったりしていますが、この二つは役割が異なるので、別々に揃えるべきと言えます。
ただし、メーカーによっては乳液とクリームどちらか一つしかラインナップにない場合があります。
これは、乳液あるいはクリームが一つ二役の効果があるように技術開発されていますので、その場合は一つで十分です。
美容液と乳液のツーインワンは避ける
油分が含まれている美容液の中には、これ一つで乳液の機能も備わっているものもあります。
しかし、美容液は美容成分、乳液は美容成分を保護することが目的なので、同時に使うことは本来ではできません。
一つ2万円や3万円するような高級美容液であれば、美容成分が真皮に溶け込んだあとに、時間を置いて表皮に膜を張るような特殊技術もあるようですが、これは例外とみてください。
乳液に紫外線カットが含まれていることも
基礎化粧品の中には、成分に紫外線をカットする成分が含まれているものもあります。
定番は乳液かクリームですね。
では、もしUVカット成分が含まれている場合は、これだけで紫外線対策は十分なのでしょうか。
UVカットの商品には、『PA』と『SPF』という表記があります。
PAは紫外線をカットする威力であり、SPFは持続時間となります。
紫外線の量が少ない冬であれば、化粧品に含まれているUVカット機能だけでもいいでしょうが、夏場はこれだけでは足りません。
PAとSPFの数値が高ければ、それだけ紫外線を長い時間カットできますが、それと代償に肌は負担を受け、乾燥しやすくなります。
基礎化粧品は美容が目的なので、このPAとSPFの数値はどれも低く、夏ではしのぐことはできませんので、別途UVカットクリームをつけてください。
乳液にUVカットが含まれている場合は、冬のみ使用し、夏は別の乳液に切り替えるといった使い分けも一つの有効な手段でしょう。