エラスチンと美肌

意外と知られていない『エラスチン』の美肌効果とは

コラーゲンと共存するエラスチン

肌の奥深くにある真皮層は、主にコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸が美肌を作り、繊維芽細胞がこれらを生産しています。
「コラーゲンやヒアルロン酸はよく聞くけど、エラスチンってなに?」
という方も多いのではないでしょうか。

 

エラスチンは真皮に存在する線維の一つで、コラーゲンが真皮の約70%を構成しているのに対し、エラスチンはわずか5%未満です。
しかし、そのエラスチンは、コラーゲンの最愛のパートナーであり、エラスチンがなければ、コラーゲンは働くことができないのです。

 

エラスチンの働き

エラスチンの働きは、コラーゲンと同様に肌の弾力を作ることから、「弾性線維」とも呼ばれています。
エラスチンは単独では機能しなく、コラーゲンにコイル状に巻きつくことによって、コラーゲンと共に効果を発揮します。
ここで重要なのは、コラーゲンはエラスチンと結びつかなければ単独で機能を維持することができないことにあります。
逆に、エラスチンもコラーゲンに支えられなければ働くことができないのです。
このような蜜月関係の両者は、加齢や紫外線によって減少してしまいます。
エラスチンが減少するということは、コラーゲンの機能できなく、肌の弾力はたちまち失われてしまいます。
また、エラスチンは機能が衰えると変性してしまい、シワやたるみを作って、そのまま固定してしまう危険があります。

 

化粧品を選ぶ際のポイント

数は少ないですが、エラスチン配合の化粧品もありますね。
しかし、これはあまりおすすめではありません。
エラスチンは分子が大きいので、ちょっとやそっとの技術では浸透しないのです。
ですので、エラスチンを肌表面から浸透させるよりも、真皮にある繊維芽細胞に作ってもらったほうが効率がいいと言えます。
繊維芽細胞を働きかける化粧品は、現代美容科学の最先端分野でありますが、今後も各化粧品メーカーの研究成果は見逃せませんね。