食事から摂るビタミンと美肌

食事でビタミン摂取は肌に効果がない

日々の食生活を、美容効果が見込める献立に切り替えることは肌にも大変有益なことです。
中には食事からしか摂取できない栄養もありますので、身体の健康にいい食べ物というのは、往々にして肌にもいいものと言えます。
しかし、すべての食事が肌に効果があるとは残念ながら言い切れません。

 

ビタミンCの摂取は肌効果なし

ビタミンCは肌の弾力やハリを回復してくれる大切なビタミンです。
美容成分の代名詞的存在であるコラーゲンの合成にも一役買ってくれて、ビタミンCが不足していると、肌奥で十分なコラーゲンが生成できません。
また、抗活性酸素機能もビタミンCの特徴です。
活性酸素は肌細胞を酸化させて、肌を老化させる有害な物質です。
その活性酸素を分解させる働きを持つのもビタミンCなのです。
現在では持続型ビタミンCという成分が美白効果にも有効とされて、数多くの化粧品に含まれて居ます。

 

そんないいこと尽くめのビタミンCは、レモンやアセロラをはじめ、柑橘系の食べ物に多く含まれています。
しかし、ビタミンCは食べ物から多量に摂取できるものの、それが体内に吸収されるのはほんの極僅かです。
摂取したビタミンCのほとんどは、体内に吸収されずに尿になって排泄されてしまいます。
ほとんど体内に吸収されないので、肌細胞に作用を及ぼすことは非常に困難だと思いませんか。
ビタミンCは水溶性ビタミンと呼ばれていて、スキンケア商品にも含まれている定番成分にもかかわらず、細胞はなかなか吸収してくれないという問題があります。
化粧品メーカーは、このビタミンCを何とか浸透させて肌細胞に吸収させようと、日夜研究開発を行っています。

 

コラーゲンの過剰摂取は逆効果

コラーゲンは動物性たんぱく質に含まれている物質の一つで、豚肉や魚などが挙げられます。
美しい肌を司る必要不可欠な栄養で、女性の中にはコラーゲンが豊富という理由で、あえて豚肉の脂身を食べる人もいますね。
しかし、これもナンセンス。
まず、コラーゲンは先ほど説明したように、肉や魚類全般に含まれていますので、あえて脂身の部分を食べる必要はまったくありません。
脂身をすべて取り除いた料理からでも、1日に必要な摂取量は問題なくクリアできます。
それ以上に脂身を摂取すると、太ってしまうだけです。
ちなみにコラーゲンのサプリメントもドラッグストアで販売されていますが、こちらも摂取する必要はありません。
サプリの利用をおすすめする人は、ベジタリアンくらいでしょう。

 

すべての栄養が肌に吸収されないわけではないのですが、上記に挙げた美容に欠かせない成分は、食事の摂取よりも基礎化粧品で補う方が効率がいいと言えます。