オールインワンゲルのメリットデメリット

オールインワンゲルは保湿に効果あり?なし?

すべてが一つに凝縮された化粧品

オールインワンゲルって?

オールインワンゲルは、ジェル状の液体で、それ一つで基礎化粧品すべての役割を担っているのが最大の特徴となります。
化粧水、美容液、乳液、そしてクリーム、パックといった化粧品は、一つ一つつけているとお金もかかりますし、時間もとられます。
朝、出勤前の慌しいときに、オールインワンゲル一つで基礎化粧が事足りるのであれば、時間にも余裕が生まれることでしょう。

 

オールインワンゲルの使用方法

オールインワンゲルの使い方は基礎化粧品と変わりません。
朝と夜の洗顔後につけるだけ。ちょっと多めに塗ったほうが効果的です。
ジェル状なので肌に染み込みやすく、またもっちり感が持続しますので、ファンデーションののりもよくなります。
ジェルタイプにありがちなメイクアップのもろもろも、オールインワンゲルでは少ないのも特徴の一つです。

 

オールインワンゲルのメリットとデメリット

先にも説明したように、最大の特徴は余計な手間がかからないことです。
朝が弱い人や、基礎化粧品をすべて揃える予算がない人には最適です。
基本はネット通販で購入でき、お値段も2000円から5000円程度とリーズナブルなのもメリット。

 

しかし、ここで問題となるのが、「本当にこれだけで基礎化粧は足りるのか」ということです。
結論は「NO」です。
そもそも、基礎化粧品がなぜ複数種類あり、それぞれ使う順番が決まっているのか。
化粧水と美容液の順番を変えてしまったり、先に乳液やクリームを使ってしまうと、美容成分は浸透せず、効果は半減してしまいます。
もちろんメーカーの策略も多少はあるかと思いますが、何よりも美容医学的根拠に基づいています。
一方オールインワンゲルはどうでしょうか。すべてを一つの液体にまとめてしまうと、上記での説明と矛盾してしまいますね。
シャンプーとコンディショナーを同時につける人はいないのと同じことが、化粧品にも言えます。

 

また、浸透力についても疑問でです。
オールインワンゲルはジェル状なので、つけたときは弾力のある瑞々しい肌を取り戻すでしょう。
しかし、その保湿成分が果たして肌の奥に浸透しているのでしょうか。
有名ブランドが何年も研究を続け、独自の技術開発を行って、浸透率を上げようとしています。
にもかかわらず、オールインワンゲル一つで保湿が完璧になるとは思えませんね。
保湿とは、肌に潤いを与えるのではなく、肌の奥の真皮層に保湿成分を届け、持続させることです。
まだ肌トラブルを抱えていない10代20代前半の方であれば、まだいいのですが、本格的にスキンケア、アンチエイジングを考えはじめている方は、オールインワンゲルではなにかと物足りなくなることでしょう。

 

外出用としておすすめ

メリットより欠点が多いかと考えられるオールインワンゲルですが、一方で携帯用としてはおすすめできます。
例えば短期出張や旅行の場合、基礎化粧品を一式バッグに詰めるのはかさばりますね。
短期であれば、オールインワンゲルでその場をしのぐこともいいでしょう。
また、外出先で化粧なおしをする場合にも緊急用として一つポーチに忍ばせておくのは効果的と言えます。

 

ここで言いたいのは、オールインワンゲルはあくまでも緊急用、外出用の短期間のみの使用にとどめておいてほしいことです。
オールインワンゲルを日頃のスキンケアの主力として使うことはおすすめできません。
特に30代になってくると、化粧品の良し悪しで肌体質はがらりと変わってきます。
周囲の同年代の女性よりも美しくありたい。「若いね」、「どんな化粧品使ってるの?」と言われたいと考えている方は、少なくともオールインワンゲルに手を出すべきではないかと思います。